その日は休日出勤していた。
僕の所属する部署には数人の社員がいたが、出勤時間もまばらで平日とは違いゆったりとした雰囲気だった。
今日は瞳とデートするはずだったが、前日に出勤が決まってしまったためにキャンセルとなってしまった。
瞳は僕の会社近くのデパートに用事があるので、ランチだけでもできたらいいと昨日話していた。
午前中に仕事は大方片付けてしまい、午後はさほど忙しくもなさそうだったので、瞳にメールをして会社近くのレストランでランチをした。
瞳は白いブラウスに黒いスカートとシンプルながらも、僕好みの清楚な装いだった。
ブラウスの下の彼女の白い肌と、大きいとは言えないが形のいいバストを思い浮かべてしまう。
今日瞳とデートしていたなら、デートコースの最後は当然ラブホテルだった。
- 「瞳はまだ時間はあるのかい?」
- 『ええ、でもあなたはまだお仕事でしょう?』
- 「午前中に仕事を片付けたから、午後は少しゆっくりできるよ。」
- 『じゃあ、お茶でも飲みに行く?』
- 「僕の会社の屋上はとても眺めが良いんだよ。今日は暖かいし来てみない?」
- 『でも会社に私が行っても大丈夫なの?』
- 「今日は社員も少ないし、誰とも会うこともないと思うよ。」
こうして僕らは僕の会社の屋上へと向かった。
途中で飲み物を買い、屋上のベンチで景色を眺めていた。
- 『本当に眺めがいいのね。夜はきっと夜景もきれいでしょうね。』
- 「今度は夜に連れて来てあげるよ。」
瞳はうれしそうに微笑んだ。
あたりを見回し、誰もいないのを確認すると僕は瞳を抱きしめた。
- 『誰か来たりしない?』
- 「屋上のドアが開けば音でわかるから大丈夫だよ。」
そう言うと瞳は安心したのか、僕に寄り添ってきた。
僕らは屋上の片隅で長いキスをした。
- 「今日は瞳を抱けると思っていたのに残念だよ。」
瞳は恥ずかしそうにうつむいた。
- 「瞳も僕に抱かれたいと思ったかい?」
- 『…』
- 「正直に言ってくれたら僕はうれしいよ。」
瞳はうつむきながら首をコクリとふった。
- 「会社の中に資料室があってね、そこの鍵は僕が管理しているんだ。」
- 「今日は休日だからその部屋を利用する人はまずいないし、その部屋に行ってみないかい?」
- 『誰も来ないってわかっていても会社内だし、もしも誰か来たら大変だからやめておくわ。』
- 「瞳は心配性だなぁ。僕が保障するから安心していいよ。」
瞳は困ったようにまたうつむいてしまった。
僕は瞳の肩に手をまわして耳もとで囁いた。
- 「瞳、愛してるよ。」
瞳の身体からふいに力が抜け、身体を僕に預けてきた。
- 「瞳、何も心配はいらないよ。僕がついているんだから。」
- 「今度目を開けると、君はとってもリラックスしたいい気分になっているよ。」
- 「そして僕とふたりきりになりたいと思うようになるよ。」
- 「これから僕が3つ数えると、そして僕の言った通りになって目がさめるよ。3、2、1」
瞳はぼんやりと目を開けた。
- 「瞳、資料室へ行ってみないかい?」
- 『ええ』
瞳は迷うことなく返事をして僕のあとについてきた。
僕たちは人気のないひっそりとした廊下を歩き資料室へ向かった。
資料室の中は小さな図書館のようになっている。
両方の壁側に本棚が並び、部屋の中心にいくつか机と椅子が置いてある。
瞳を椅子に腰掛けさせた。
- 「さぁ、瞳、これから僕が10から逆に数を数えると、君は深い催眠の世界に入っていくよ。」
- 「10、9、8…」
瞳は椅子の背もたれにぐったりと背中を預け、深い深い催眠状態になっていった。
- 「今僕たちは資料室の中でふたりきりだよ。」
- 「でも何も心配はいらない、僕がついているからね。」
- 「君は安心して僕との時間を楽しめばいいんだよ。」
- 「今度目を開けると、君は僕が欲しくて欲しくてたまらなくなっているよ。」
こう言って僕は瞳を半覚醒させた。
瞳はぼんやりとしながらも立っている僕をじっと見上げた。
- 『ね、ねぇ…』
- 「どうしたんだい?瞳」
- 『私…』
瞳はそう言うと、僕のズボンに手をかけベルトをはずし、ジッパーを開けると
待ちきれなかったかのように僕のものを口に含んだ。
僕のモノはもう十分すぎるほど大きく堅くなっていた。
- 「瞳、すごく気持ちがいいよ。」
- 『んぐ・・ん・・』
瞳はいつになく情熱的に愛撫してくれた。
- 「さぁ今度は僕が瞳を気持ち良くさせてあげるよ。」
僕は瞳をテーブルの上に座らせて、スカートをまくりショーツの中に手を入れた。
瞳のショーツはもうすでにぐっしょり濡れていた。
- 「瞳はもうすっかり感じちゃっているみたいだね。」
- 「こんなに潤っているじゃないか。」
- 『・・・』
- 「いつもとは違う場所で僕たちはこんなエッチなことをしているんだよ。」
- 「瞳も興奮してるんじゃないかい?」
- 『言わないで・・』
僕は瞳に中に指を入れ小さく動かす。
- 『あっ、ああっ・・・』
- 「この部屋には僕たちしかいないけど、ここは会社の中だからね。」
- 「どんなに感じても大きな声を上げてはいけないよ。」
瞳は僕の腕にしがみつき何かを必死で抑えているようだった。
- 「僕が指をもっと奥の方に入れて激しく動かすと、もっともっと感じるよ。」
- 「子宮の入り口に触ると、ふかーくイッちゃうよ。」
僕は指を瞳の中へと深く挿入し、指を激しく動かした。
- 『あ、あぁ・・』
- 『もうだめ。。』
- 『ん、んんっ。。』
少し指を伸ばして子宮頸部を触った瞬間に、瞳はうめき声を漏らして逝ってしまった。
- 「瞳は指で満足かい?」
- 『ゆ、指だけじゃ、いやっ』
- 「瞳は素直でエッチでとてもかわいいね。」
- 「じゃあ瞳の大好きなモノをあげようね。」
- 『・・・』
机に手をつかせて瞳を立たせた。
瞳のスカートをまくり上げ、ショーツを膝までおろした。
そして背後から僕はゆっくりと瞳の中に挿入した。
- 『んんっ、あああぁ。』
瞳の荒い息遣いが僕をますます興奮させた。
僕のペニスが瞳の一番奥まで届くか届かないかというところで、瞳は小さく身体を震わせた。
僕たちがまだ余韻からさめないころ、廊下から誰かの話し声が聞こえてきた。
話し声とともに足音が近づいてくるのがわかった。
僕は瞳を抱きかかえ、資料室の入り口から一番遠い本棚の陰に隠れた。
そして小さな声で瞳にささやいた。
- 「瞳、誰かがこの部屋に入ってくるみたいだ。」
- 「でもきっと大丈夫だから静かにここで座っていようね。」
瞳はうなずいた。
すぐに人が入ってきた。
- 《本当にすみません。きのう資料室に手帳を忘れてしまって。。》
女性と警備員らしき人の会話が聞こえてきた。
女性は僕たちの隠れている本棚に一番近い机の側まで来ていた。
僕は耳を傾けながらも瞳の口を手で覆い、固唾を呑んで様子を伺った。
机の下に荷物を置ける棚があり、女性はどうやらそこに手帳を忘れたようだった。
- 《あ!ありました。》
女性は安堵の声をあげると警備員とともに資料室を去って行った。
僕は額には汗がにじんだ。
瞳は何事が起きたのかわからないのか、うつろな目でポカンとしていた。
瞳はショーツを膝まで下ろしたままで、僕はズボンとトランクスを半分脱いだ状態だった。
(終わり)