朋美はいつも目立たない子だった。
カラオケや飲み会では、いつもひっそり隅っこにいるようなおしとやかな子だ。
セックスのときに部屋が明るいと嫌がるし、ベッド以外でのプレイや大胆な体位はことごとく拒否される。
そんな朋美が『もう一つの顔』を見せることがある。
見違えるほどに奔放になり、そのギャップに驚かされる。
食事をしてワイン飲みちょっと酔って僕の部屋に来たその日の朋美は、いつもより表情も明るくよくしゃべった。
ソファに並んで座り、僕から唇を求めると、朋美は恥ずかしげに応じた。
長いキスのあと、僕は朋美の耳元でささやいた。
- 「朋美、僕に抱きついたままゆっくり呼吸してごらん。」
- 「だんだんまぶたが重くなって行くよ。」
- 「ホラ、もう目を開けることができない。」
- 『あっ。。』
- 「次は身体が重たくなってくる。」
- 「どんどん重くなって、もうソファから起き上がれない。」
- 「3つ数えると、上半身から力が抜けて、ソファにぐったりともたれ掛かる。」
- 「気持ち良くなる。」
- 「1、2、3」
- 『・・・』
- 「朋美、キミは今不思議な別世界に居るんだよ。」
- 「僕がそばにいるから安心していいんだよ。」
- 「そう、夢の中の世界なんだ。」
- 「夢の中で朋美はいつもとは違う女の子に変身するんだ。」
- 「普段とは全く違う自由で奔放な女の子だよ。」
- 「僕が数を10数えると、朋美は人肌が恋しくてたまらなくなるんだ。」
- 「1、2、3・・・」
朋美の息が少しづつ荒くなり始めた。
- 「さぁ朋美、どうしたいのか言ってごらん。」
- 『エッチしたい…。』
“エッチ”と表現するのは、まだ変身していない証拠だった。
- 「そうか、朋美は服を脱いで裸にならないといけないね。」
- 「僕が三つ数えると朋美はセックスが大好きな大胆な女の子になっちゃうんだ。」
- 「今は夢の世界だから、何にも気にする必要がないからね。」
- 「1,2,3!」
僕は朋美に激しいキスをした。
朋美は鼻息を荒くし、明るい室内でためらうこともなく、服を脱ぎ始め全裸になった。
- 『ねぇ、早く抱いて欲しいの。』
うつろな目で、朋美が僕を誘う。
普段からは考えられない朋美の様子に僕はすぐに興奮した。
- 「じゃあ僕の服を脱がせて欲しいな。」
朋美は僕のベルトに手を掛けて、あっさりとズボンを脱がせたと思ったら、パンツからペニスを取り出しておいしそうに咥えた。
僕はわざと朋美を引き離し、ソファに腰掛けて朋美をあおった。
- 「僕はもうこんなになっているよ。」
- 「朋美はどうしたい?」
- 『欲しい・・』
- 「何を?」
- 『ペニス・・』
普段なら朋美はそんな直接的な表現は絶対にしない。
朋美は僕を見つめると、そのまま僕の上にまたがってきた。
朋美は自分から僕を掴むと、自分自身にあてがってねじ入れるようにして腰を沈めてきた。
- 『はっあぁぁ。。』
朋美は僕を迎えると同時に声をあげて身体をくねらせたかと思えば、上下左右に腰を振りながら、
- 『あぁ。。感じるの、感じるの。。』
と何度も繰り返した。
- 「いっぱい感じていいんだよ。」
- 「今は夢の世界だからね。」
- 『んっ、うんっ』
すぐに絶頂感は高まってきたようだった。
- 「もう、朋美はイッちゃいそうなんじゃないか?」
- 『うんっ、うんっ、ああぁ。。。』
朋美は僕の肩を両手で強く掴み荒い息を漏らしながら、自分の腰を僕の腰に強く前後に押しつけたかと思うと、ひときわ声を荒げた。
普段とは全く違う朋美の乱れぶりに僕は満足した。
(終わり)