
当時、盛況だった出会い系の掲示板で「催眠術できます」とプロフィールに書いてみた。
1週間ほどの間に2~3人から連絡があり、そのうち一人とは1週間ほどを掛けて会う約束までこぎつけた。
女性に「催眠術」なんて切り出すと、多くは引いて行くがときどき強く興味を示す子がいる。
掲示板ならば、その興味を示す子をふるいに掛けることができる。
決して、登録されている女性に自分からアプローチはせずに、女性からの連絡を黙って待つ。
ただ、女性にとって興味の対象は催眠そのものではなく、単に会う口実なのかもしれない。
「他の男性とは一風変わっている」ということで、興味を持ってくれただけの可能性もあるが、まぁそれはそれで問題はないだろう。
会う前のメールでのやり取りの中で「お顔で掛かりやすさがある程度わかります」と言って、顔写真を送ってもらっていた。
年齢は本人の弁では40歳ちょうど、僕の感触では42~3歳、ハッキリとは判断できなかったが、中程度の被験性だと予測した。
お互いのほぼ中間地点の新宿にある、Pホテルのティーラウンジを待ち合わせ場所に指定して、「目印にパソコンを持っています」と伝えてあった。
駅に連結しているこのホテルのラウンジは、テーブル間のスペースが広く落ち着いた雰囲気で、Wifiも使えてホテルにしては安い価格なので良く利用していた。
早めに到着して入り口から死角にならない席について、テーブル上でパソコンを起動し通信機能を有効にして連絡を受けやすい体制で待っていると、「お店の入り口に到着しました」とメールが入った。
目をやると、携帯を手にした女性が立っていたので、軽く手を上げて合図をした。
パソコンを使っていた人は、恐らくそのときの店内で自分だけだったと思うが、念のために確認したかったのか、自分から声をかけたくなかったのかのどちらかだろう。
ゆっくり近づいて来た女性に「A子さんね?」とハンドルを確認して、座るように促した。
もらっていた写真よりも入念にメイクしていて、可愛らしい印象を受けた。
軽く観察すると、アクセサリー類は殆どなく地味目な色合いの服装でおとなしそうな主婦感が出ていたが、僕が最初に注目する点であるボトムスは、膝丈程度で広がりやすそうなスカートだったことは幸運だった。
催眠誘導されるには、スカートよりもパンツの方が無難であることは、催眠に疎くてもわかると思う。
だが、初めて会う男性に女性の魅力をアピールしようと思ったら、逆にスカートになるだろう。
そのトレードオフの結果、スカートになったことは僕にとって好都合ということだ。
軽く挨拶して飲み物を注文して、飲み物が来るまでに自己紹介をして事前の約束どおりに身分証明を見せ、飲み物が運ばれてきて店員が去ってから催眠の話に入った。
彼女は、TVで見たことで興味を持ったこと、催眠状態を経験してみたいと思ったこと、有料でどこか開業者の施術を受けるほどの動機ではないことなどを語った。
僕は、催眠はさほど特別なことではなく、催眠術を使う人は世の中に多くいて自分もその一人であること、催眠中も意識があること、ゆえに暗示に対して抵抗も可能なこと、本職ではないのでお金を請求すること等は一切ないことなど、事前にも伝えてあったことを改めて説明した。
最後に、人目につかず静かなところで行うことになるので、誘導場所はラブホテルしかないことを話すと、多少戸惑った感を見せたが、おおかた想定内の様子だった。
飲み物を飲みきったところでラウンジを出て、あらかじめ調べておいたすぐそばにあるラブホに向かった。
部屋に入り緊張した様子だったので、誘導の成功にはリラックスが必須だと伝えて、ビールを勧めてみるとこれに応じてくれた。
僕は、有線のBGMをH-19チャンネルにセットして、ソファに横並びで彼女と10cmほどの距離を保って座り誘導体制に入った。
以前、全てのチャンネルを聞いたが、催眠誘導に最適な有線はこれだ。
まずは被験度と誘導の確度を高めたいので、催眠には関係なく効果が得られるトリックを使う。
10円玉を取り出し、彼女に渡して指示してみる。
- 「指先で曲げてみてください。」
- 「この様にしてももちろん曲がりませんよね。」
- 『えぇ』
強く力を入れて曲げようとして見せるが、オトコの僕でも当然曲がらない。
そもそも、指先だけでは小さなコインに十分な力を加えることができない。
- 「このままでは曲がりませんが、暗示の力で指先の痛みを軽減すると力を限界まで入れられて、曲げることができます。」
- 「僕の言うとおりにしてみてください。」
- 「この様に持って、軽く揺らします。」
- 「軽く目をつぶって。。」
さらに、暗示を与えていく。
- 「さぁ、僕が三つ数えて『曲がる!』と言ったら、信じて指先に思い切り力を入れてださい。」
- 「1、2、3、はい、曲がる!」
- 『んっ』
カウントして強く暗示したら、見た目でハッキリとわかるほどではないが、10円玉が少し変形した。
- 「さっきはぜんぜん曲がりませんでしたよね。」
- 「今は、ほら、わかりますよね。」
- 『あっっ、ホントに。。』
平らなテーブルに10円玉を置いてみると、曲がっているのがハッキリとわかった。
- 「次は心理テストみたいなヤツをやってみましょう。」
- 『えぇ。。』
- 「僕が言う条件に合う2桁の数字を思い浮かべてください。」
- 「口に出してはいけません。」
- 「1の位と10の位がともに奇数になるように・・」
2~3つの条件を与えて数字をイメージしてもらった。
僕は、彼女に見えないようにメモ用紙へ2種類の2桁数字を書き、1呼吸置いてから片方を消してテーブルに伏せて置いた。
- 「貴女がイメージした数字を僕が読み取ってここに書きましたので、どうぞお口に出してその数字を教えてください。」
- 『xxですが・・』(xxは数字)
僕は、メモ用紙を返して彼女に見せた。
- 『えっ?どうして??』
- 「気付かなかったかもれませんが、先ほどのやり取りの中で貴女の心理をこの数字になるように誘導したのです。」
- 「これも一つの催眠誘導ですよ。」
- 『・・・』
メモ用紙には、xxとyyが書いてあって、yyを横線で消してあった。
条件を与えたとは言っても、イメージする可能性のある数字は他にいくつもあったので、彼女は僕の思惑通りに混乱しているようだ。
- 「では、もう一つやってみましょう。」
- 「手をこの様にしてみてください。」
と切り出し、観念運動による催眠誘導を始めた。
- 「僕が話しかけると、手がだんだんくっついていきます。」
- 「軽く目を閉じて・・」
- 「ほら、徐々に指先が近づいていきます。」
- 「指先がくっつくと、手のひらもくっつきます。」
- 「くっつくと、今度は両手に力が入って、ますますぴったりと合わさります。」
- 「3つ数えると、完全にくっついて離れなくなります。」
- 「1、2、3!」
彼女の手を軽く引いてみると、暗示どおりにくっついていることが確認できた。
もし、両手のくっつき具合が弱かったり、全くくっついてこなければ、被験性が低いことを伝えてこの先への進行は諦めるはずだった。
- 「さぁ、今度はその手がだんだん下がっていきます。」
- 「ほら、両手がだんだん下がって、膝の上に乗りますよ。」
- 「膝の上に乗ると、両肩や両腕から力が抜けて、ぐったりしてとっても気持ちよくなります。」
暗示の通りに彼女は脱力しているので、今度は確度の高い禁止暗示を入れて、彼女の身体にその効果を実感させる。
- 「さぁ、3つ数えると、貴女は目を開けることができます。」
- 「でも、身体がソファにくっついてしまって、立ち上がることができません。」
- 「1、2、3!」
- 「目を開けられますよ。」
- 「立ち上がってみてください。」
- 『あっ・・』
- 「立とうとすればするほど立てなくなります。」
- 『そんな・・』
彼女は両手を伸ばして体重を前に掛け、立ち上がろうとするが立てない。
効果を確認したところで解除する。
- 「でも、3つ数えると、今度は立ち上がることができます。」
- 「1、2、3!」
そろそろと立ち上がると、今度は立ち上げることができた。
さらに、同様の禁止暗示と解除を連発し、緊張と弛緩を繰り返して深化につなげる。
その後は、何を言われても可笑しくなってしまう暗示を掛けて彼女を褒めまくって大笑いさせ、ビールの味がしなくなる暗示を掛けてアルコールを飲ませ、握手がしたくなる暗示を掛けてボディタッチの抵抗を軽減して、その手が離せなくなる暗示を掛けてあわよくば親しみを感じてもらい、そろそろ核心に迫るタイミングとなった。
彼女にぴったり身体を沿わせる様に接近して暗示する。
- 「さぁ、3つ数えると、貴女は目を開けることができます。」
- 「でも、肌の感覚がとてもビンカンになっています。」
- 「1、2、3!」
カウントしたと同時に彼女から10cmほど離れる。
目を開けた彼女は、自分の手で膝を触って確認しようとする。
- 「くすぐるのと同じで、自分ではわからないんですよ。」
- 「僕が触ると良くわかります。」
- 「触りますよ。」
彼女に見えるように腕に触る動作をして、反応を見ながら少し間をおいて彼女の右腕に触れてみる。
- 『あぁ・・』
避ける動作をするが、完全拒否でもないリアクションなので、徐々に大胆にしてみる。
- 「腕よりも膝の方がもっと感じます。」
- 「触りますよ。」
同様に、彼女に見えるように膝に触る動作をして、反応を見ながら触れてみる。
- 『あっ、ちょっ・・』
手で膝を押さえて避ける動作をするので、すかさず禁止暗示を入れる。
- 「貴女の両手は両膝にくっついて離せなくなる。」
- 「1、2、3!」
これで彼女は両手で両膝を触ったまま動けなくなり、抵抗することはできなくなった。
バストに触れる動作を見せながら、イミシンに次の暗示を入れる。
- 「さぁ、貴女は僕に何をされても一切抵抗できません。」
実際にバストに触れるのはまだ先だ。
このあたりからは、耳元にキスするくらいに接近して、囁くように暗示を入れる。
それくらい接近しても嫌がる様子がないことを確認しておく。
- 「今度は肩に触っちゃいますよ。」
- 「首筋も・・」
- 「耳も・・」
- 「おなかも・・」
- 「ふとももも・・」
焦らすようにきわどいところを触っていき、抱かれることをイメージさせるため、次は左右を同時に攻めてみる。
- 「今までは左右の片側だけでしたが、両側同時だともっと感じます。」
- 「ほら、両腕だと・・」
- 「ほら、両肩だと・・」
- 「ほら、両耳だと・・」
今、ほぼ正面から彼女の頭を左右から両手で挟む体制となっている。
耳だけでなく、頭や生え際や首筋も同時に指先で刺激していく。
そして、両手で彼女の両頬を包み込むようにしてあごを持ち上げて、少し上を向かせてみる。
彼女はキスされることを予期するはずだ。
全く抵抗を示さないので、左のほっぺにキスをしてみる。
キスする位置を左のほっぺから、まぶた、おでこと上がり、右のまぶた、右のほっぺと顔を一回りして、唇に軽くキスした。
それでも抵抗を示さない。
フレンチからディープへと移行すると、それまでは単に無抵抗だったが、軽く応えてくれるようになった。
ここまで来ると、最終目的を達することができることを確信するが、はやる気持ちを抑えて再び暗示に戻る。
- 「3つ数えて抱き絞められると、貴女は全身から力が抜けて、ソファに倒れこんでしまいます。」
- 「両手は膝から離れて自由になります。」
- 「そして、僕の背中に両手を回して抱きついてしまいます。」
- 「1、2、3、ホラ、ぎゅぅってされると・・」
- 「ああぁ・・」
彼女を抱き絞めて押し倒すと、彼女はされるがままにソファに倒れこんだ。
- 「今度は、貴女の一番ビンカンなところを触ってしまいますよ。」
- 「貴女もそれを待っていますよね。」
- 「・・・」
そう暗示すると、彼女は僅かに首を振ってイヤイヤしたが、彼女の足に手を這わせてゆっくりスカートの中に進入すると、彼女は軽く足を開いて僕の動きを助けてくれた。
太ももで一時停止して焦らすように間をおいてから、ショーツの上から中心部に軽く触れると、すでにラブジュースで湿っているようだった。
- 「こんなになってしまって、とっても感じているんですね。」
- 「恥ずかしいことでも何でもありません。」
- 「今、貴女は官能の世界にいますから、女の子だってエッチになって当然です。」
- 「今だけですから、今だけ、誰も知らない貴女と僕の二人っきりのこの世界を楽しみましょう。」
- 「ね?」
- 『あぁぁ・・』
僕は、彼女のためらいがちな頷きを確認して、ストッキングとショーツを超えて中心部に直接触れると、予想以上にぐっしょりと濡れていて、彼女は絶えかねたように切なそうなうめき声を上げた。
(終わり)
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