幸美は細く小柄なスタイルで顔も童顔なことから、実際の年齢よりも5~10歳ほども若く見えた。
僕としては、見えた年齢なりの若い服装をして欲しいところなのだが、本人は実際の年齢よりも若い服装をすることに強く抵抗を感じているので、いつも僕のイメージよりも地味な服装だった。
幸美と昼間の情事を楽しんだ後、二人で街を歩いていたらあるブティックの前を通り掛った。
その店内にディスプレイされたあるコスチュームに目が留まった。
シンプルなデザインだがとても可愛らしいアンサンブルとミニスカートだった。
その服の対象年齢と幸美の実際の年齢とは10歳以上の開きがあるだろうが、ぜひ幸美に着せてみたいと思った。
- 「幸美、あの服素敵じゃないか?」
- 『ええ、いい感じだけど、私の年ではとても着れないわ。』
- 「そんなことないよ、試着してみようか?」
- 『何言ってるのよ!周りから笑われるわよ!』
案の定抵抗を示したが、さっきラブホテルで掛けた催眠を早速使ってみる。
- 「命令!あの服を試着しなさい。」
- 『え、ええ・・』
僕が口調を強くして言うと、幸美は困った表情になりながらも、すぐに試着の指示に従った。
店内に入ると複数人の店員がすぐに僕たちに気づいたが、僕たちの年齢を詠んだのか責任者らしき女性が奥から出てきて僕たちを対応してくれた。
- 「あのディスプレイされている服を彼女に試着させたいのですが・・」
僕がそう切り出すと、その女性は僕の後ろで恥ずかしそうにしている幸美の態度を見て悟ったのか、強い口調でその服を勧めてくれた。
- 《お客様のようなスタイルが良くてお若い方にはぴったりだと思いますよ!》
- 『いえ、私には・・』
- 《ウエストは56くらいですか?》
- 『58です。』
- 《7号でよろしいでしょうか?》
いくつかの会話を交わしながら、幸美は試着室に案内されていった。
暫く待っていると、着替えが終わったことを先ほどの女性が伝えに来てくれたので、僕はここまで連れてきてくれとその女性に頼んだ。
女性は軽く微笑んで戻っていった。
すぐに幸美が先ほどの服を着て僕のところに戻ってきた。
顔は赤くなり、かなり恥ずかしがっているのがすぐにわかった。
- 「可愛いじゃないか!」
- 『外歩けないわよ・・』
僕はそばに控えている店員の女性のほうをチラッとみると、さすがに心得たもので僕に加勢してくれた。
- 《お客様、お連れ様の仰るようにとってもお似合いですよ!》
- 《このコスチュームは30代前半を想定していますから、お客様のように20代の方には地味なくらいですよ。》
- 「ほら、プロがああ言ってるじゃないか。」
- 『そんな・・』
そのまま幸美を押し切るのは簡単だが、真っ赤な顔でそわそわしたまま食事に行くのは少々不都合だった。
- 「すみませんが、ちょっとあそこの椅子で休ませてもらえますか?」
僕は説得の時間が欲しいというニュアンスで店員にそう頼んだ。
店の奥の椅子にかけると、僕は幸美に次のように暗示した。
- 「イルブラッ・・」
- 「ほら、周りが静かになっていく。」
- 「もう僕の声しか聞こえない。」
- 「幸美が今度目を覚ますと、君は28歳になっている。」
- 「幸美は普段にも増して若々しくとっても可愛らしい。」
- 「着ている服は今の幸美の年齢にぴったり合わせたんだ。」
- 「今夜の幸美は、周りの男性から注目を浴びるよ。」
- 「幸美のような若くて素敵な女性を連れていると、僕はとっても誇らしいよ。」
- 「さぁ、素敵なお店を予約してあるから、僕と食事に行こう。」
- 「3つ数えると、目が覚めるよ。」
- 「1,2,3!」
覚醒させると、僕はすぐに席を立って幸美の手を取りながら話し掛けた。
- 「さぁ、ご飯食べに行こうね。」
- 『ええ』
幸美は僕に明るい笑顔を見せた。
会計を済ませて、そのままの格好の幸美とレストランに向かった。
実は、ブティックに立ち寄る前のラブホテルでは、こんな催眠暗示を掛けてあった。
- 「さぁ君は今度目が覚めると、僕の奴隷となっている。」
- 「僕は君のご主人様だ。」
- 「ご主人様の命令ならばどんなことでもそれに従わねばならない。」
- 「従えば可愛がってもらえるが、逆らえばお仕置きが待っている。」
- 「君は叱られたいかな?それとも可愛がって欲しいかな?」
- 「3つ数えると、自分の気持ちを話すことができるよ。」
- 「1,2,3!」
- 『可愛がって欲しい。。』
- 「当然だよね。」
- 「君は女の子だから、可愛がってもらえたらうれしいのは当たり前だ。」
- 「だから、ご主人様の命令に従うことが君自身の喜びでもあるんだ。」
- 「わかったらお返事しなさい。」
- 『はい、わかりました。』
- 「そう、いい子だ。」
- 「ご主人様が《命令》と言えば、君はそれに従うのだ。」
- 「いいね?」
- 『はい、わかりました。』
- 「よろしい。」
- 「《命令》という言葉は、君が完全に目を覚ました後もしっかりと君の中に残っている。」
- 「さぁ、3つ数えるて目が覚めると君は奴隷だ。」
- 「1,2,3!」
(終わり)