「催眠術は誰でもできる」そんな表現を見たことがありませんか?
当HPでも「基本的には誰でも使えるようになる」と表現しています。
催眠術は、習い事または芸事と言えると思います。
では、催眠以外の習い事で「誰でもできる」ものはどれくらいあるでしょうか?
技術とワザ
習い事には技術とワザの2つの要素があります。
技術は理論化されているので人から人へ伝承できますが、ワザは人に依存しているので見て盗むしかありません。
技術の習得を基本として、それにワザが加わって、高レベルな名人芸または職人芸となるのだと思います。
技術は再現可能ですから、ワザを用いず技術の範囲で言えばどんな習い事も「誰でもできる」ということにはなります。
例えば、楽器やスポーツは如何でしょうか?
「ピアノは誰でも弾ける」「野球は誰でもできる」言葉上は確かにその通りですが、「他人に聞いて貰えるほど上手に弾ける」または「チームのレギュラーメンバーとして試合に出場できる」ためには、それなりの努力なり過程なりレベルなりがありますね。
レベルと言うことでは、ピアノならバイエルから国際コンクールまで、野球ならば親子のキャッチボールからメジャーリーグまであります。
催眠術も同様です。
どんな習い事においても、いかなる講師または講習メソッドをもってしても、1日でいきなり高レベルに到達することは極めて困難です。
魔法ではない
今現在の貴方ご自身の女性に対するコミュニケーション能力を1と仮定します。
その能力がいくつになれば、貴方がイメージしていることが催眠で実現可能になるでしょうか?
催眠術を使って1を2または3にすることは現実的な範囲と思いますが、100にしようと思うと非現実的と言わざるを得ません。
なぜなら、そのためには国際コンクールまたはメジャーリーグレベルの催眠術師でなければなりませんし、女性心理、話題の豊富さ、ユーモア、ファッションセンスといった、催眠以外の分野も同時に極める必要があると思われるからです。
単に催眠の技術として教えられた暗示なり台詞なりを、女性に向って棒読みすればすむという話しでは到底ないでしょう。
もし、短期間で覚えた暗示でそんな(女性とのコミュニケーション能力を飛躍的に向上させる)ことが可能だとしたら、その暗示は魔法の呪文と言うことになりますね。
そんなモノは存在しないと思います。
上達のためのポイント
ではどうしたら良いでしょうか?
重要なポイントは、催眠への興味を持ち続けて練習することだと思います。
興味を持ち続けるためには、適正な目標やイメージを持って小さな成功を積み重ねることです。
貴方のイメージを実現するための催眠術の実践には当然として相応の努力が必要となります。
成功は失敗の数よりも少なくて当たり前です。
当HPの講習会では、まずは「催眠術師」としての最初の技術を身に付けていただいて、さらに上達するためのヒントをお話しています。
貴方の催眠に対する興味が継続することを願っています。